動物看護士とは?資格や求人、給料、通信、専門学校について
業務内容
動物看護師の仕事は、動物病院での診察助手、手術助手などの仕事がメインです。診察時にペットが暴れてしまわないように補ていをしたり、器具機器の準備、薬剤の準備、包帯を巻いたり、患部の消毒などの業務も担当します。
また、診察の合間にはカルテの整理やダイレクトメールの発送作業などの病院運営にかかわる業務も担当します。動物病院によってはトリミング室、ペットホテルを併設している場合もあり、診察の合間にこれらの関連業務が生じる事もあります。
主な求人先
動物病院が主な就職先になります。動物病院は、最近アレルギー治療専門、歯科治療専門、眼科治療専門などのように「専門病院化」や夜間開業の「緊急対応専門型」など様々なスタイルが生まれています。
また老犬のケアに力を入れている病院もあり、自身の方向性、関心のある分野を見極め就職先を選びましょう。
動物看護師の資格を取得できる通信講座、専門学校について
資格取得は、専門学校への進学、通信講座の受講が主な資格取得の方法です。
専門学校の場合、2年、1年と通学制が主流です。在学中は実際の犬を用いた授業を行い、ペットの基礎から学ぶことが出来ます。また、看護に関連する内容としてトリミングやしつけの基礎も学びます。
通信講座で資格を取得する場合、実技はDVDの視聴が一般的です。学習内容には、各講座ごとに内容が異なるので、自身が必要とするカリキュラムが組まれているかを確認する必要があります。
また、海外では動物看護師の資格が国家資格として認定されていいる国もあります。専門的な知識と正確な判断力を必要とする高度な職業と認識されているためです。
この流れを受け、日本でも動物看護師資格の統一資格化が進められています。統一資格の取得には、専門学校、短大、大学など所定の学歴が必要となりますので、事前の確認が必要です。
動物看護士の年収は?稼げる資格?
この資格を取得し、動物病院に勤務した場合、平均的な収入は月収15〜18万円ほどです。
動物病院の場合、個人経営の場合が多く、雇用する看護師の人数も2,3人規模が大多数です。そのため、勤務はシフトの交代制になり、朝9時〜夜7時までの間での勤務となります。
中には、看護師の交代要員がおらず、昼の休憩時間を3,4時間と長く設定し、開業から閉院までを通して勤務する場合もあります。
拘束時間が長いものの、あくまでも補助的な役割の為、収入はさほど高額とはなりません。しかし、救急治療や夜間専門の動物病院など特殊な機能を備えた病院の場合、各種手当が付与される場合もあり、個人病院の給与待遇より高額になることもあります。
また、看護師の業務内容にトリミングやしつけ、ペットホテルの世話が含まれるのかも就職にあたって確認すべき項目です。
動物看護師の資格は、こんな人におすすめ
動物看護士の仕事は、かわいらしいペットと触れ合える楽しい面もあるものの、病気の治療やその後のケアなど深刻な場面に接する機会も多い仕事です。そのため、単に動物が好きという気持ちだけでは、仕事を長く続ける事が難しいといえます。
仕事を長く続け、スキルアップを目指すためには、日々積極的に知識や経験を積み重ねる様取り組むこと、どのような場面でも冷静に的確に判断し、行動する事が求められます。
また、医療の関する知識だけでなく、トリミングやしつけ、ペットの食事についてなど幅広い知識を必要とされます。向上心、責任感が強い性格の方にこの資格は向いているといえるでしょう。
獣医師と飼い主の仲介役を務める事も多く、それぞれの意図を組みとり、飼い主への十分な配慮も必要とされます。相手に応じて適切なコミュニケーションがとれる、社交性、友好性を持ち合わせていることもこの資格の適正といえます。