2級建築士になるには独学で可能?難易度や合格率、年収など

2級建築士になるには独学で可能?難易度や合格率、年収など

 

 

 

建物を建てるときには、国が定めるルールに従って設計や工事管理を行わなくてはなりません。

 

実際には、建築士という国家資格を持つ人でないとこれらの業務をお客さんから受注して行うことはできないことになっています。

 

建築士にはたくさんの種類があり、どの資格に合格するかによって扱える業務の範囲が異なります。

 

2級建築士に合格すると、3階建て以上の建物や300平方メートル以上の延べ面積がある大型の建物の設計や工事管理を行うことができるようになります。

 

実際には工務店、住宅メーカー、建設会社といった事業者が2級建築士の資格を持つ従業員を雇用するという形で建築や工事管理の仕事が発生することが多いです。

 

2級建築士の資格を持っていればこれらの企業への就職活動や転職活動をとても有利にすすめることができます。

 

また、すでにこれらの企業に所属している社員の人であれば、2級建築士の資格を取得することによって社内での仕事の幅を広げてキャリアアップをすることも可能になるでしょう。

 

建築や工事管理に係る仕事を目指す方にとって、2級建築士は登竜門的な位置付けとなっているといえます。

 

 

 

2級建築士の難易度や合格率、独学、実務経験など

 

2級建築士には受験資格が設定されています。大卒者の場合は指定科目(建築に関する科目)を履修していれば実務経験がなくても試験を受けることができます。

 

高卒の人は指定科目の履修をした上で卒業後3年間以上の実務経験が必要となります。

 

2級建築士の合格率は学科と製図の総合で20%程度となっています。合格者の約半数が24歳以下の人となっていますので、学校を出て数年以内の人が受験するケースが多いです。

 

ただし、30代以上の合格者も半数以上いますから、学校を出た後に資格スクールなどに通いながら試験の準備をする人も少なくありません。

 

2級建築士合格のための資格スクール講座では、約1年間の講座期間が設定されています。独学の場合にもこれと同じか、これ以上の勉強時間を確保する必要があるでしょう。

 

2級建築士試験では力学や法規などの知識量を問う試験だけではなく、作図や製図などの実技能力を問う試験もありますから、詰め込み型の勉強よりもしっかりと演習を積み上げていく勉強方法が必要になります。

 

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2級建築士資格を修得することによる平均年収

 

2級建築士を資格した後のキャリアとしては、ゼネコンや建設会社、建築士の設計事務所などに所属するのが一般的です。

 

平均年収は400万円〜500万円程度というのが実情と思われます。所属企業ではやはり大手のゼネコンに所属している人が高いお給料を取っているケースが多いです。

 

2級建築士を取得した人はさらなるキャリアアップを目指して1級建築士の資格取得や将来的な建築士としての独立開業を目指す人が多いです。

 

建築士として高収入を目指すなら、営業努力と質の高いサービスが求められる実力主義の業界であることは認識しておく必要があるでしょう。

 

建築士は住宅建築や工事管理についての法律的な独占業務がありますから、独立開業しやすいというメリットもあります。

 

独立開業後には独創的なアイデアやデザインの提案力を活かして、年収1000万円以上を安定的に稼ぐ建築士も珍しくありません。

 

独立志向が強い人で、建築業界を目指す人にとって2級建築士と1級建築士は非常にステータスの高い資格ということができるでしょう。

 

 

2級建築士の資格はこんな人におすすめ

 

2級建築士の資格は、これから建築業界でキャリアアップを目指す方にとっては登竜門の資格です。

 

独立開業までを目指すのであれば、1級建築士資格の取得までを長期目線で狙いたいところですが、すでに建築士に関連する業界にいる人であれば、仕事をしながら2級建築士の資格取得を目指すことは良い選択肢となるでしょう。

 

実際、1級建築士として独立開業している人は建築士の事務所などで実務経験を積みながら、2級建築士や1級建築士の資格取得をするというキャリアの積み方をしていくのが一般的です。

 

建築士として独立して仕事が受注できるようになれば、年収に上限はありません。

 

建築士業界で独立開業までを見据えてキャリアを構築していくことを目指す人にとって、2級建築士資格の勉強を始めることは、キャリアを築くための第一歩となるでしょう。

 

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