通関士の難易度、独学での勉強時間は?資格による求人や給料

通関士の仕事内容、難易度や資格取得による求人や年収について

 

 

 

企業が外国の人に対して商品を売るとき(輸出)や、逆に外国から商品を買うとき(輸入)には、税関という役所での手続きを行わなくてはなりません。

 

通関士は、この税関での手続きを適切に行うための知識を扱う専門家です。

 

通関士の基本業務は商品の輸出入を行おうとする企業に変わって通関書類の作成を行うことです。

 

具体的には輸出入をしようとする貨物の種類や量などをチェックして行政に対して申告したり、検査が必要な貨物についての検査、関税の金額を計算して納入したりする業務を行っています。

 

通関士はこれらの業務を通して、最終的にクライアント企業が輸出入の許可を得られるようにするのが主な仕事になります。

 

通関士は扱う業務の量が膨大になるため、個人が独立して事業を行うケースは非常にまれです。

 

通関士の就業先としては「通関業者」と呼ばれる通関に関わる事務を請け負う企業に所属するケースがほとんどといえるでしょう。

 

 

 

通関士の難易度は?合格率や独学での勉強時間

 

通関士の合格率は10%〜15%ぐらいで推移しています。近年はやや受験者数が減少傾向にありますが、例年10,000人近い受験者数がある人気資格ですから、しっかりとした準備が必要であることに間違いはありません。

 

大手の資格スクールの講座では通関士の試験日までに週に1回、50回程度の講義が準備されています(大手スクールの受講費用は20万円〜30万円ぐらいが相場です)

 

予習復習や演習の時間を含めると300時間程度の勉強時間は必要と考えておくと良いでしょう。学習期間は半年〜1年間は準備しておく必要があります。

 

通関士試験には独学で合格する人も少なくありませんが、仕事をしながらの合格を目指すのが前提であれば資格スクールを活用するのが近道と言えるでしょう。

 

週に1度の講座に遅れないように!という気持ちでモチベーションを維持するのは大切なことです。

 

また、高額になることもある資格スクールの費用を支払うことで「もとは絶対にとる!」という強い気持ちが維持されるという点も重要といえますね。

 

仕事をしながらの受験勉強は何よりもモチベーションの維持が大切ですので、短期間での合格を目指すのであれば資格スクールを上手に活用するのが現実的です。

 

通信講座なら働きながら無理なく学ぶことができ、また受講料も非常に安く始めることができるのでおすすめです。

 

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通関士の資格を取得での求人や年収は?

 

通関士の平均年収は30代の人で400万円〜450万円というのが実情のようです。通関士は独立して仕事をする人は少なく、試験合格後には貿易会社や輸出入を積極的に行っている企業にサラリーマンとして所属している人が多いです。

 

もっとも、通関士の資格を持っている人材は輸出入を行う企業にとっては不可欠なので、通関士資格を持っていれば貿易関連の転職市場では有利であることには間違いありません。

 

通関士資格取得後に実務経験を積めばより高い年収と役職の仕事への転職も見えてきます。

 

また、現在貿易関連の企業に所属している人は通関士の資格を取得することで資格手当として毎月数万円程度の給料アップが見込めるところも少なくありません。

 

貿易や輸出入業界でのキャリアアップを考えている人にとって通関士の資格は重要なキャリアパスになるでしょう。

 

 

通関士の資格取得はこんな人におすすめ

 

企業の国際化が非常に速いスピードで進んでいる現在、通関士の試験で問われる知識は企業に取って非常にニーズの高いものということができます。

 

具体的には、通関士が所属することの多い通関業者では、税関の認定を取れるか取れないかがビジネスの死活問題となりかねない問題となります(通関業者が税関の認定を取るためには社内のコンプライアンス体制がとられていることが必須条件です)

 

近年でのトピックとしては、税関への申告が24時間できるようになったという点も見逃せません。今後、通関業者は増大するニーズに対応するために通関士資格取得者の採用を増やしていくものと思われます。

 

通関業者では一定数の通関士資格取得者を採用するというニーズが常にあるのは間違いありません。

 

貿易や輸出入を扱う企業への転職とキャリアアップを目指す人にとって、通関士資格の取得を目指すことは収入やキャリアに直結する意味のある選択肢となるでしょう。

 

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