ヘアメイクアーティストになるには？資格が必要？
ヘアメイクアーティストになるにあたって、どうしても取得しないといけない資格はありません。
とは言っても、クライアントの頭髪にダイレクトに接する職業であることもあって、国家資格の「美容師免許」の保持者であると採用に有利になると考えられます。
ヘアメイクアーティストとして活躍するために取得した方がいいその他の資格は、ネイリスト検定やファッション色彩能力、コミュニケーションスキルなどに関するものになります。それぞれ、民間でいくつかの資格がありますので自身に合ったものを選びましょう。
そして何より、一通りの基礎を身につけた後は、ヘアサロンやヘアメイク事務所に就職し、下積みを体験することです。仕事を通して実際のテクニックを会得します。
先輩の業務のお手伝いや雑務を担う「アシスタント」として業務につく場合がほとんどで、毎月の給料はそれほど高くありません。下手をすると月額合計10万円を下回ることもあるため、パートタイマーでやりくりをしながら毎日を過ごしていくアーティストも結構見られます。アシスタントキャリアは2年前後がほとんどです。
ヘアメイクアーティストになるためのスクールや費用
ヘアメイクアーティストに必要な技術を身につける方法として、「学校」「通信」「独学」の3種類の方法があります。その中でも通信講座を受講して取得する方法は、最も手っ取り早くコストとハードさのつり合いが取れている方法です。
「通学」によってものにするのが何よりもバッチリ習得できますが、生活している土地柄や他にやることがあり通学がハードルが高すぎるケースがあります。
そういう方には、通信での講座をうまく活用して効率的に資格取得と知識の習得に努めることができます。
費用に関してはスクールを選ぶ場合はやはり一番高額のものになると50〜100万円くらいを見ておいた方がいいでしょう。また、独学でも学習に使う専門の道具をそろえる必要があり、結局30万くらいは必要になります。
また、通学で資格取得を目指した場合でも、難易度の低い資格の取得でさえも半年程度は要します。さらに上の資格（専門性の高い価値のある資格）を狙うとすれば1年の準備期間が必要です。それを独学で学ぼうとしましたら数年かかっても取得できない可能性もあることを覚悟しておく必要があります。
ヘアメイクアーティストの求人や給料、年収
ヘアメイクアーティスト求人の基本となる職場はヘアメイク事務所です。ヘアメイク事務所は、都会に集中しているため住んでいる地域によっては難しいかもしれません。
ヘアメイクの仕事としては、夜の水商売関係の女性たちや、パーティーの出席者、成人式に参加する新成人等々のヘアメイクなどです。よほど大きな事務所でない限り、アシスタントや出来高での仕事であった場合、事務所によっては毎日仕事があるというわけではないため、 仕事がない日は生計のためにアルバイトなどダブルワークの必要性も出てきます。
その他の求人先として、結婚式場での勤務も人気です。髪の毛のセットだけではなく、何日も前から専属で話を聞き、当日も常に同行するようなアテンドの仕事ををおこなうこともあり、当日のウェディングならではの感動ははかりしれません。
撮影関係も活躍の場です。テレビ、雑誌、ショーなどタレントやモデルのヘアメイクをする花形のお仕事です。ヘアースタイルだけではなく、服装、メイク、ヘアーメイク、リラクゼーションなどなど複数を兼用することもあり、そういった幅広い分野での美容の知識量も必要になります。
化粧品売り場で活躍するヘアメークさんもいます。デパートや百貨店といった化粧品関係のコーナーなどで、道行くお客様にメイクアップを施し、様々なアドバイスを行ったりします。
ヘアメイクアーティストはこんな人におすすめ
ヘアメイクアーティストの仕事をするためには、美やファッションへの関心は必須と言えるでしょう。美の仕事をしているにもかかわらず、自分自身がファッショナブルでない服装であれば、この業界ではもう2度とお呼びは係りません。
ヘアメイクアーティストは表に出てくる華やかな部分だけが取りざたされる傾向がありますが、実際はもちろんそれに限りません。非常に大事なものとして１つに「向上心」があることが望まれます。
何事もそうですが、華やかな仕事をしようと思ったら、それについての研究、勉強は欠かせません。華やかさをキープし続ける秘訣はたゆまぬ努力です。特にこの業界はすぐに新しい技術や道具がでてきますので、古いものしか知らなければ当然置いていかれてしまいます。
ヘアメイクアーティストは進化の早い美に関する業界でのお仕事です。そこで活躍するためには常日頃からアンテナを張り、様々な最新の知識の吸収に努める気持ちを持ち続ける必要があります。また、相手がどんなに嫌な人間であろうと、その人の喜びを一番に感じられる人であればヘアメイクアーティストとして活躍できるはずです。