行政書士は独学でもいける?難易度、合格率、年収、求人など

行政書士は独学でもいける?難易度や合格率、仕事内容について

 

行政書士は、その名の通り国や地方公共団体などの「行政」に対して
提出する書類作成の専門家です。

 

行政に対して提出する書類には、具体的には建設業や公益法人の許可申請、
会社の設立や飲食店営業開始の申請などがあり、
その種類は1万種類以上あると言われています。

 

行政書士の資格を有する人は、行政書士事務所に所属して実務経験を積んだ後に
独立開業を目指す人が多いです。

 

建設業の許可などは書類作成の難易度が高い分、
行政書士にとっては利益の大きい仕事になりますので、
もともと不動産業界などで働いていた人が行政書士の資格を取得して実務経験を積み、
その後独立開業するというケースが少なくありません。

 

その他、税理士や司法書士といった別の専門家の業務とも隣接しているため、
会計事務所や司法書士事務所に所属して仕事をしている行政書士も多いです。

 

 

 

行政書士の難易度や合格率、独学での勉強は可能?

 

行政書士は、弁護士や司法書士などがある法律系資格の中でも
トップクラスの人気がある資格です。

 

人気がある(資格取得希望者が多い)ということは
それだけ試験の難易度が高くなるということでもあります。

 

行政書士試験の合格率はここ10年間では4%〜10%となっていますが、
平成22年をピークに受験者数は減少傾向にあり、
それに伴って合格率も上昇しているのが最近のトレンドです。

 

平成28年度試験の受験者数は41,053人だったのに対して、
合格者数は4,084人で合格率は約9.95%となっています。

 

ざっくりいうと10人受験したら1人が受かる試験ということになります。

 

行政書士試験は学生の受験者の他に、仕事をしながら取得する人も多い試験です。
独学での合格に成功している人も中にはいますが、多くは資格学校に通っています。

 

大手の資格学校での行政書士試験の講義時間は、合計で300時間程度です。
独学の時間を加算して500時間程度が合格のために必要な勉強時間とすると、
1日2〜3時間勉強したとして半年から1年ぐらいの期間は
試験勉強が必要と考えておくと良いでしょう。

 

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行政書士の年収は?どのくらい稼げる?

 

日本行政書士会連合会が発表しているデータによると、
行政書士の平均年収は40代の人でも600万円程度となっていますが、
独立開業している行政書士の中には2000万円〜3000万円以上の売上を
毎年あげている人も少なくありません。

 

行政書士を目指す人は基本的には独立開業を目指して勉強をしている人が多いです。

 

行政書士事務所に所属しながら資格取得のために勉強をし、
資格取得後には実務経験と顧客との人間関係をもとに独立開業するというのが
行政書士の一般的なキャリアの築き方と言えます。

 

行政書士の仕事は専門性が高く、顧客からの信頼を得られるかどうかによって
選ばれる行政書士とそうでない行政書士がいるというのが実情です。

 

独立して行政書士として活動するからには実力主義の業界であることを認識しておく必要があります。

 

資格取得のための勉強を進めるとともに、行政書士事務所に所属するなどして
実務経験をしっかりと積んでいくことがキャリアアップのためには重要と言えるでしょう。

 

 

行政書士はこんな人におすすめの資格

 

「行政に関する書類作成のプロ」というと、
なんだか部屋に閉じこもって仕事をしているイメージを持たれるかもしれませんが、
実際にはお客さんとのコミュニケーションが重要になります。

 

その上で、法律に関する書類ですから、緻密で論理的な思考能力を持っている必要があります。

 

例えば、建設業や公益法人などの特殊な事業を営む人の許可申請では、
その事業を営む方が実際にどのような仕事をしているのか?を入念にヒアリングを行います。

 

国や地方公共団体に対して提出した書類の内容と、業務の実態がかけはなれていると、
最悪の場合、許可を取り消されてしまうという危険性もあるためです。

 

行政書士は仕事の性質上、さまざまな事業を営む人と関わりながら
行政とお客さんの間にたって奔走することになるため、
人好きでフットワークの軽い人に向いていると言えるでしょう。

 

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