教育訓練給付制度の対象となる講座は?
資格取得のために学校に通いたいけど授業料が高い…
と悩んで一歩踏み出せない人も多いのではないでしょうか?
そんな方にぜひともおすすめなのが、「教育訓練給付制度」です。
条件を満たし、対象となる講座を受講すれば、授業料の一部が支給される制度です。
まずは、あなたが教育訓練給付制度の対象となるのか?
また、受けたい講座が教育訓練給付制度の対象となっているかを確認してみてくださいね。
教育訓練給付制度とは?
働く人のキャリアをバックアップするために、
通信講座の受講料やスクールの通学費用の一部を国が支払ってくれる
有難い制度が「教育訓練給付制度」です。
この制度は、スタートしてから15年以上経過しており歴史は長く、
この制度を二度、三度使ってキャリアアップしている人も少なくありません。
給付金は雇用保険制度から支払われるため、
雇用保険に加入している人(会社員など民間企業で働いている人)が給付の対象です。
仮に転職などで雇用保険の加入期間がコマ切れになっていても、
トータルの加入期間が給付条件を満たしていれば、給付の対象となります。
一般教育訓練と専門実践教育訓練の違いは?
これまで実施されていた教育訓練給付制度は、
一般教育訓練として受講費用の20%、最大10万円が給付されるという内容です。
もちろん、これだけでも十分有難い制度ではありましたが、
仕事上で必要な資格取得のサポートという印象が強い制度でもありました。
そのため、独立開業を考え「がっちり学んでキャリアを変えたい!」
「専門性を極めたい!」という場合には少し物足りないという点があったのも事実です。
そういったことを踏まえ、2014年より教育訓練給付制度が拡充され、
中長期的なキャリア形成を支援する「専門実践教育訓練」が追加されました。
これにより、法律・会計系国家資格の取得、
卒業に数年必要な専門学校、専門職大学院等での学びを費用の40%、
年間上限32万円、最大96万円(最長3年間)までサポートしてくれることになりました。
「専門実践教育訓練」を利用すれば、ますます確実なキャリア形成につなげることが可能となっています。
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教育訓練給付制度 |
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一般教育訓練 |
専門実践教育訓練 |
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もらえる金額は? |
かかった費用の20% |
かかった費用の40% |
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どんな人が |
初めて利用 | 雇用保険に加入している・またはしていた時期が1年以上の人 | 雇用保険に加入している・またはしていた時期が2年以上の人 |
2回目以降 | 3年ごと | 10年ごと | |
どんな講座が対象? | 仕事に役立つ資格やスキルが身につく講座を厚生労働大臣が指定 | 国家資格が取得できる専門学校や専門職大学院など、長期的なキャリアアップにつながる講座を厚生労働大臣が指定。期間は1〜3年。 | |
申請時期は? | 受講終了後1カ月以内 | 受講開始1ヶ月前までに |
専門実践教育訓練の充実内容
専門実践教育訓練では、受講終了後1年以内に
学んだ資格やスキルを仕事につなげることができれば、
受講費用のさらに20%が給付されます(ただし、被保険者として雇用された場合)。
つまり、トータルで上限144万円もの費用を国が負担してくれるというサポートです。
また、45歳未満など条件はあるものの、離職中の人が制度を利用した場合は、
失業給付の半額がさらにプラスで支給されたり(一定の支給条件あり)、
キャリア・コンサルティングを事前に受けることができるなど充実の内容となっています。
3年ごとに利用できる一般教育訓練と比べるとサポートが手厚い分、
10年ごとにしか利用できないという制度ではありますが、「人生を変えたい!」
という夢を抱いている人にとっては非常に魅力的な制度だと言えます。
教育訓練給付制度の対象講座は?
多くの方が手軽に利用しやすいのは、「教育訓練給付制度(一般教育訓練)」です。
3年ごとに利用できるので、仕事上でまた新たな資格を身につけたいという人や
自分の幅を広げたいという人には非常にメリットのある制度です。
ただ、この「教育訓練給付制度(一般教育訓練)」の対象となる講座は、
厚生労働大臣が指定した講座のみです。
仕事に役立ってもすべての講座が給付の対象ではありませんので、
講座を受ける前に対象講座かどうかをしっかり確認しておくようにしましょう。
せっかく学びたい講座を見つけても「教育訓練給付制度」の対象でなかったら、
少し残念ですよね。対象講座や制度の詳細が知りたい場合は、
最寄りのハローワークに確認することができます。
その他にも通信講座の「ユーキャン」では、
「教育訓練給付制度(一般教育訓練)」の対象となる講座を一覧で紹介しています。
「いくら給付されるのか?」「自分が対象となるか?」
ということも簡単に確認できるので、やってみてくださいね!
コチラから確認できます⇒教育訓練給付制度
この講座一覧の中から気になる講座を探せば失敗がなく安心できますね。
資料請求等は無料でできるので、まずはこれらの講座の中から資料請求してみてはいかがでしょうか!