法律・建築の稼げる資格一覧!試験の難易度や合格率は?

不動産鑑定士になるには?仕事内容や難易度、年収などについて

 

土地や建物などの不動産を売買するためには、不動産を所有している人が自分の不動産にどのぐらいの価値があるのか(いくらぐらいの値段がつけられるのか)を知っていなくてはなりません。

 

不動産の価値を評価する業務を専門的に行う専門家が「不動産鑑定士」です。不動産鑑定士は不動産の価値評価に関する業務を独占的に行うことができます。つまり、不動産鑑定士以外の人がこのような業務を行うと法律で処罰されます。

 

物や商品の価格は市場での需要と供給のバランスで決まるのが原則ですが、過去には不動産バブルによって、取引の対象となっている不動産が本来持つ価値を大きく上回る価格で取引されてしまうというケースが生じたという経験があります。

 

このような経緯から、国は不動産鑑定士という資格を創設して不動産評価に関する業務を独占させています。

 

不動産評価に関する業務には非常にレベルの高い専門知識と職業倫理が求められるため、不動産鑑定士の資格試験は極めて難易度の高い国家資格となっています。

 

 

 

不動産鑑定士になるには独学でも大丈夫?勉強時間は?

 

不動産鑑定士の合格率は毎年10%?14%程度となっており、試験科目は論文形式であり、難易度はかなり高い試験です。

 

特に法律や会計に関する科目に関しては国家資格の最難関レベルである司法試験や公認会計士試験に匹敵するレベルが求められると考えておきましょう。

 

大手資格学校の講義回数や、合格体験談を参考にすると、不動産鑑定士に合格するまでの勉強時間は2000時間程度が必要と思われます。

 

独学での合格は非常に困難ですので、短期間での不動産鑑定士への合格を目指すのであれば資格スクールに通いながら準備をするのが現実的です。

 

不動産鑑定士試験合格者の平均年齢は37.8歳(平成28年)となっており、仕事をしながらの勉強で合格している人がほとんどです。

 

現在社会人の人であっても資格スクールを上手に活用することができれば合格は決して不可能な試験ではありません。

 

 

不動産鑑定士の年収など稼げる収入は?

 

不動産鑑定士の平均年収は600万円程度とされることが多いですが、不動産鑑定士として活動する人は独立開業する人が多いため、どれぐらいの顧客を獲得できるかによって収入は大きく変わってくるというのが実情です。

 

中には数千万円単位の年収を稼ぐ人もいるので、実力主義の傾向が強い業界であることは間違いありません。

 

また、不動産鑑定士の稼ぎどきである3年に1度の固定資産の評価替え(固定資産税の金額はこの金額をもとに計算されます)がある年には収入が大幅にアップするというのが業界的な通例となっています。

 

不動産鑑定士を目指す人はある程度の規模の不動産鑑定士の事務所や不動産会社で働きながら資格を取得し、その後に実務経験を活かして独立するというケースが多いようです。

 

不動産鑑定士は弁護士や司法書士と並ぶ超難関資格ですから、報酬の高い仕事を独占的に受注することができ、独立開業につなげやすいという長所があります。

 

不動産鑑定士は知識を活かしたサービスである分、独立のための資金がなくてもすぐに始めやすいというメリットもあります。

 

事務所を借りてパソコン置いて電話を引けばすぐに業務が始められるというのも不動産鑑定士の強みと言えます。

 

 

不動産鑑定士の資格はどんな人におすすめ?

 

不動産鑑定士は不動産の価値評価に関して独占的に業務を行うことのできる専門家です。

 

不動産鑑定士試験の難易度が司法試験や司法書士試験にならんで難関であることが、新規参入者の参入障壁を高めるのに役立っています。

 

このことは不動産鑑定士資格の取得をこれから目指す人にとっては高いハードルになる分、不動産鑑定士の資格を持っている人にとっては非常に有利に仕事の受注を進められるということを意味しています。

 

実際、不動産鑑定士の資格を持つ人は独立して開業する人がとても多いのが特徴的です。

 

不動産鑑定士の仕事は知識集約的で特別な設備投資も必要が無いため、資格を取得して一定の実務経験を積みさえすれば、すぐに独立開業につなげやすいという強みがあります。

 

いずれは手に職をつけ、一国一城の主として自分の事務所を立ち上げたい!と考えている人にとって、不動産鑑定士という資格は魅力的です。

 

難関試験であるため数年間は本腰をいれて勉強する必要がありますが、資格取得後には安定的な成功が約束されているといっても過言では無いでしょう。