衛生管理者の仕事とは?受験資格や合格率、求人について

衛生管理者の仕事とは?

 

衛生管理者とは、労働安全衛生法に定められている労働環境の衛生について管理をするのに必要な国家資格です。

 

主な仕事内容としては労働災害や危害防止、労働環境の安全はもちろんのこと健康の確保や管理などがあげられます。

 

万が一労働災害が起こってしまった際には、原因を調査し再犯防止策を練るなど、労働環境の衛生の管理において重要でとてもやりがいのある仕事です。

 

衛生管理者は、第一種衛生管理者と第二種衛生管理者があり、この違いにより求人先も異なります。

 

第一種衛生管理者は、全ての業務の就業先で衛生管理者となることができますが、第二種衛生管理者は小売業や卸売業、金融業や保険業などといった、就業先があります。

 

労働災害が比較的多いと考えられる就業先では、第一種衛生管理者が必要となります。

 

 

 

衛生管理者の受験資格や合格率、勉強時間は?

 

衛生管理者の資格を取得するためには、試験を受け合格する必要があります。

 

衛生管理者の資格の試験は誰でも受けられるわけではなく、試験を受けるための受験資格が設けられています。受験資格は、学歴毎に設けられた労働衛生の実務経験が必要です。

 

大学や短大、高専を卒業した人の場合は、1年以上の労働衛生の実務経験が必要ですし、高校や中等教育学校の場合は3年以上の実務経験が必要です。

 

これ例外の人は、10年以上の実務経験が必要であると定められています。

 

因みにこれらの実務経験の確認は、受験をする際の添付書類として、卒業証明書と共に事業者証明書で証明します。

 

受験料は、第一種衛生管理者・第二種衛生管理者も6,800円です。

 

また、これだけではなく合格をして免許申請をする際にさらに1,500円かかります。

 

資格取得を目指す上で気になる合格率は、第一種衛生管理者で50%前後で、第二種衛生管理者では60%前後となっています。

 

第一種衛生管理者の方が、第二種衛生管理者よりも管理をすることができる労働環境が多いため、難易度が高くなります。

 

独学で勉強に取り組む人もいるようですが、通信講座を利用して勉強をするという方法もあります。

 

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衛生管理者の求人や年収は?

 

衛生管理者の資格を取得することで、衛生管理者として業務を担うことができます。

 

労働安全衛生法において、50人以上の従業員がいる事業者では、衛生管理者を設置することが義務付けられているので、企業側からしても、絶対に必要な存在です。そのため、衛生管理者の資格取得で、就職や転職に有利になることは間違いありません。

 

特に、衛生管理者自体がまだまだ不足気味であるといわれており、十分魅力的な資格であるといえます。

 

このような状況を聞くと、年収面でも期待できるのではないかと感じる人もいるかもしれませんが、衛生管理者の年収は求人先により実に様々です。

 

平均年収で、300万円前後が相場です。

 

衛生責任者自体が、様々な就業先で活かすことができる資格であることから、働く就業先によりさらに年収の高い職場で働くことも可能です。

 

 

衛生管理者の資格は、こんな人におすすめ

 

衛生管理者という資格は、就業先の従業員の人数により配置する有資格者の人数にも違いがあります。

 

現在は人数が不足しているといわれている資格のため、衛生管理者として働きたいと考えている人には、資格取得の絶好のタイミングです。

 

また、就職や転職の際のアピールにも役立てることができる資格であるといえます。

 

実務経験がある人は特に定年後の就職先を考えて、今のうちに資格を取得しておくというのもいいのではないでしょうか?

 

受験資格としての実務経験を持っているのであれば、資格を取得しない手はありません。実務経験がある人こそ取得することをおすすめしたい資格です。

 

衛生管理者を取得することで、多くの従業員がより快適な労働環境で労働をすることができる環境づくりを目指す、やりがいのある仕事ができるでしょう。

 

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