福祉住環境コーディネーターの難易度や合格率、求人について
福祉住環境コーディネーターは、障がい者の方や高齢者の方が生活しやすい住環境を提案・アドバイスするのが業務です。
そんな福祉住環境コーディネーターの主な就業先としては、グループホームなどの老人施設が大半のように思っている方も多いかもしれません。
しかし、このような直接的な介護現場だけではなく医療分野や、福祉用具メーカー、建築事務所なども就業先となっています。
また、公共施設も同様に就業先として増えてきており、超高齢社会である日本では福祉住環境コーディネーターとしての活躍の場は広がりつつもあります。
その他にも、高齢者の方が増えるにあたり自宅をバリアフリーにしようと考えている方も増えています。そういったことからも、福祉住環境コーディネーターの存在はとても大きいといえます。
福祉住環境コーディネーターは、今後ますますさまざまな就業先での活躍が期待されている資格ではないでしょうか。
福祉住環境コーディネーターの難易度や合格率は?
福祉住環境コーディネーターという資格は、3級・2級・1級があります。
試験の方法は、それぞれマークシート方式の試験を受けて資格を取得します。(1級だけマークシートだけではなく記述もあります。)
採点は100点中70点以上で合格となるのはすべて同じですが、受験費用はそれぞれ違いがあります。
3級が4320円、2級が6480円、1級が10,800円と級により、受験費用にも違いがあります。
3級を受けずに2級から受けるというような受験方法や、3級と2級の併願受験をするという方法もとることができるのですが、1級だけは2級を合格しないと受けることができません。
合格率は、3級63.4%、2級55.6%、1級6.6%(2015年度試験結果)となっており、1級の合格率は10%を下回っており、難易度が高いことがわかります。
勉強方法としては、スクーリングや通信講座を利用しての勉強があげられます。
通信講座ですと、半年で3級と2級の合格を目指すものなどもあるようなので、この辺りからもより効率よく資格を取得するために、自分にベストな勉強方法で勉強をして福祉住環境コーディネーターの資格を取得したいものですね。
福祉住環境コーディネーターを取得での年収は?
福祉住環境コーディネーターの資格を取得し、この資格を活かして仕事をした際の平均年収も気になるところなのではないでしょうか?
もちろん福祉住環境コーディネーター自体も、3級、2級、1級といった級の違いがありますし、就業先も様々であることから、ひとくくりにすることができないのも事実です。
平均年収の目安としては、年収約300万円台〜となっているようです。
当然先ほどのような条件の違いにプラスし、年齢や経験なども考えると、より違いが出てくることになります。
福祉住環境コーディネーターの資格に関連した業務内容や就業先を考えている方、すでに働いている方は、特に取得をしておいて損はない資格だということが言えます。
また、それだけではなく日本は超高齢化社会であるということを考えてみても、将来的にますますニーズの高まる資格であるとも言えるので、将来より需要が増す資格だといえるのではないでしょうか。
福祉住環境コーディネーターは、こんな人におすすめ
福祉住環境コーディネーターは、障がい者の方や高齢者の方が生活しやすい住環境を提供したいと考えている方や、そういった業種に携わっている方におすすめな資格です。
福祉住環境コーディネーターと一言に言っても、医療や福祉の分野だけではなく、 建築の分野など、様々な業界でが必要とされるものでもあります。
介護現場で活かせる資格だと思われがちですが、公共施設や福祉器具メーカーなど、超高齢化社会である日本にとっては、多くの分野で活躍場を広げることができる資格なのです。
障がい者の方や高齢者の方に直接力になってあげることができるのは、何も実際の介護現場だけではありません。
このような様々な分野からでも、力になることができるのですから、この資格でより様々な方々の力になってあげたい、そう思っている方にもオススメな資格だと言えます。